DrumsTuningBlog ~ドラムに纏わるウロトアゼ~

ドラム音職人によるミュージシャンのためのチューニング覚え書き・・・ Drumsとともに年を重ねた、笑いと涙の夫婦善哉。

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音楽のフォルム

今回は、以前他所のブログに書いたものを多少リライトして掲載してみました。チューニングだけじゃなく、生活や仕事の中でもすごく大切な事だと思うので、皆様もしお時間あったら読んでみてくだされ。


『音楽のフォルム

 自分が携わった音源が完成した際。結果として、デモテープを超えてないなと思うことがあります。
 予算をつぎ込んで作ったものより、本番に向けての準備として録音したデモの方が荒削りでもグッとくる、といったケースです。
 本番だから・・・演奏にも音にも丁寧に細かい所に気を配って、隙のない音源を作ろうとするがあまり、音楽のフォルムを崩してしまう。そういう事、あると思います。
 音楽のフォルムとはどういうものか。巨匠ミキサー、吉野金次さんが著書の中でこう書かれています。

 「たとえば、デッカイ看板があるとするよね。1メートルのところじゃ、何が書いてあるか、ぜんぜんわかんないわけ。それで、だんだん、離れていくと、ある瞬間、全部の字が見えるようになるでしょ。そこが、フォルムのポイント。あんまり、離れすぎちゃっても、字は見えるけど、その実際の大きさとか細かいところはわかんなくなっちゃう。看板なんかだと、どこがフォルムのポイントなのか、ハッキリとわかるけど、音楽みたいな、目に見えないものの場合は、もう、感覚だけでね。そのポイントを探さなきゃならないわけね。その部分がしっかり録れてないと、いい音してても、いい録音とは言えないの。」

 う~ん、文体はなんともいえませんが・・・内容はすばらしいと思います。これ同じことがリズムでも言えませんか?
 細かいところをキッチリやろうとしすぎると、硬く歪なフォルムになってしまう。2拍づつ(ハーフタイム)を感じて演奏すれば1小節のフォルムがハッキリしてくるし、周りの音も流れを感じて聞くことができる。1小節を1拍に感じれば、もっと余裕が生まれるし、2小節を1拍で感じれば、AメロBメロサビなど、ブロック単位で感じれるようになる。 ただし、大きく取り過ぎると細かいところはぼやけていく。
 好き勝手に、いろんな取り方やっていくと「フォルムのポイント」が見えてくるんだと思います。でも、リズムに限らずかも・・・。いろんなものに「フォルムのポイント」、ありそうです。』


フォルムのポイント。どうでしょう?そう、音づくりでもこれはいえますよね。でもどういう風に当てはまるのかは・・・ちょっと、みなさん、個人個人で考えてみませんか?
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Q&A

 仕事柄、ドラムチューニングや楽器に関する相談を受けることがあります。「ねぇ教えて教えて~」っていう可愛らしい女の子ドラマーから「あの~、こんなこと今さらだと思うんだけどさぁ…」という渋い親父ミュージシャンの方まで、老若男女問わず悩みの種は尽きぬもの。
 
 相談を受ける内容は大きく分けて次の3点かな。
 1、チューニングのこと。2、機材のメンテナンス&リペアについて。3、楽器やパーツの購入に関すること。この中で、もっとも代表的な質問があるのでQ&Aをやってみましょうか!

 Q チューニングが苦手で・・・どうやればいいの?

 (笑)。一番多い質問。「何がわからないかすら、分からない・・・」「口でうまく言えないんだけど・・・分かって!!」ってことですね♪
 じつは、的場はこの質問に感謝しています。言葉ではないところ(雰囲気、楽器やファッションや持ち物、etc)で、その人が求めているモノに気づくのが上手くなってきていると思うからです。前置きが長くなりました~、では!

 ※ブログなので相手の方が特定できません(当たり前)。なので今日は最大公約数としてお答えします。

 A スネアドラムを題材にします。まず自分の好きなスネアドラムの音を出しているドラマーを探してください。2人3人と探してみましょう。どう?見つかりましたか♪その人達はどんな音楽やってますか?どんなプレイスタイル?どんな楽器使っていますか?音の共通性はありますか?ではでは次です。

 ゆっくり時間がとれる時、落ち着いて作業が出来る時にMYスネアドラムをバラせるところまで、全部バラしてみてください。ドライバーを使って内側のネジも全部・・・ですよ。思った以上にパーツが多いですね~。おつかれさまです☆
 確認したら、お手数ですが元の状態まで復元してみてください。さぁ、何か発見ありましたか?なければもう一度。。。どうでしょう?楽器の仕組み、音を出すイメージ、掴めてきましたか?

 OK?

 おめでとうございます。合格です。だってもうここまでやったら、チューニングの苦手意識より音を作りたい欲求の方が勝ってますもん。時間をかければきっといい音作れますよ~。

 以後具体的な方法はいくらでも調べられます・・・とはいっても一応書いておきます(チューニングブログなもんで)。良かったら参考にしてくださいね。

 
 まずは裏表のヘッドを張ってみてください。注意点は「裏表ともにヘッドは均等に張る」です。手前を締めたらあちら側、といったように対角線のボルトを・・・そう、車のタイヤはめたことありますか?あの要領です。バランス良く。どっかだけ締めてすぎたり、緩過ぎたりっていうのがないように。
 裏と表の張り具合のバランスは、裏の張りが強ければ明るさ、元気さが増します。裏の張りが弱めだとシックさ、落ち着いた感じが増します。
 出来あがったら更なる均等を目指してチェックしてみましょう。ヘッドの真ん中に軽く指を置いてください。その指とテンションボルトのちょうど中間地点位をごく軽く叩きながら一周してみましょう。一番高い音はどこ?一番低い音は?
 それがはっきりするまでチューニングキーを回してはいけません。はっきりしたら高い所を少し下げて、低い所を少し上げてみましょう。そうだなぁ・・・音の高低の幅によって少し回したり、ほんの少し回したり、気持ちだけ(笑)回したりしてみましょう。
 どうですか?揃ってきましたか?今度は他の所が高くなった?そう感じることは多々あります。要は膜を張っているのと同じなので一か所の張り具合が変わると全体のバランスが変わるのです。
 では振り出しに戻って、もう一度、高い音と低い音の場所を確定させて下さい(この作業を、揃ったかな?というところまで何回か繰り返してください)。訳わからなくなったら、無理せず、ボルトを全部緩めてもう一度張り直しましょう。そっちの方が実は早いです。
 
 裏も同じ要領で♪
 
 ??スナッピーがあるから真ん中を押さえるのが・・・。指じゃなくてもよいですよ。ティッシュをたたんで置いたり・・・色々と試してみましょうね。
 
 スネアベッドの所ってやっぱり均等に合わせるんですか?
 
 おっ、上級者の質問ですね。そうです。均等です。まずは裏表が均等になったかな?と言ったところまで持って行ったら、スナッピーをONにしてチェックしてみましょうか。僅かですが均等張りが崩れるはずです。特にそのスネアベッド付近の四か所はスナッピーをONにした状態で均等になるようにしましょう。
 
 打面にも影響が出ます。先ほど幕を張るのは一か所張り具合が変わると全体のバランスが変わると説明しましたが、裏と表にも相関性があります。たとえば裏が均等になっていても、表(打面)側でどこかのボルトをきつく締めすぎると、その箇所の裏面のピッチは上がります。ようはドラムのチューニングは裏も表も意識して最後は全体で調和することが大切なんですね。

 なので、スネアベッドと同じ位置の打面側はスナッピーのON/OFFで変わるのでチェックしましょう。※でも、あまり神経質にならないで。
 スナッピーの張り具合は、まず反応しないくらいに緩めたところから、表(打面)を軽く叩きつつ、少しづづ張っていきます。最初にザッ!といったタイトな音が来たところ、そこで止めるのがお勧めです。

長時間掛けないこと。耳を休めながらやること。ある程度の期間はかかると覚悟すること。

スネアのチューニング、何回も何回もトライして、ライヴやレコーディングをやったり、場数を踏むことが、一番大事です。そして録って聴いてみること。全体をゆるく張ったり、強く張ったり、いろいろ試してみてください。均等張りはうまくなればなるほど重要になります。


 今秋よりHPを立ち上げますので、より具体的なQ&Aはそっちでやってみますね~。
あなたのドラムライフがハッピーでありますように。

you've got a friend's

ほんとうにご無沙汰しております。一度挫折しましたが、ブログなるものに再チャレンジしてみようと思います。ちょこちょこと覗きにきてくださったみなさん、もう一度(すみません)お付き合いのほどを!

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この数年、ドラムの音づくりを若いドラマーに伝えたいという気持ちが強くなってきています。十数年、レコーディング業界での音づくりの競争に明け暮れていた中で、ふと、そういった想いが湧きあがってきたんです。
それは自分がまだ地方(九州の熊本出身です)でドラマーを目指していた頃、一番知りたかったのがドラムの音づくりの情報だったこと。そして上京後、どういう巡りあわせか分かりませんが、気付いたらドラムのチューニングを生業とするようになっていたこと。
「そうか、あの頃まわりにも情報がなく、知りたくてたまらなかったドラムの音づくり、今はそれが仕事になってるんだもんな・・・。」それに改めて気づいた時〈あの頃の自分に教えてやりたい〉と率直に思いました。ですがそれは不可能・・・。「ならば、当時の自分のような気持を持った若いドラマーはたくさんいるはず・・・彼らに伝えたい。」

現在は千葉の行徳にあるWILD FLOWER STUDIO 町田市にあるstudio FLYにテクテク通って、ドラムに詳しいお兄さん(もうおじさんかな~)やっています。伝えたいことはひとつだけ。「君が必要とするならば、君にとって、ぶっちぎり、一番ドラムの事に詳しい友だちになるよ。」ってこと。僕が熊本にいる時に一番知りあいたかったのはそういう人だったから。

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