DrumsTuningBlog ~ドラムに纏わるウロトアゼ~

ドラム音職人によるミュージシャンのためのチューニング覚え書き・・・ Drumsとともに年を重ねた、笑いと涙の夫婦善哉。

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個性

 個性について。ドラム的考察。

 僕が楽器の個性を引き出すためにやっている事。
 それは、振動を邪魔しない、ということです。つまり、打面のアタックの振動をどれだけドラム全体に行き渡らせるか、そこがポイントだと思っています。

 まずは楽器をチェック。パーツ類のネジは緩んでないか?シェルは欠けたり、割れたりしてないかな?エッジは滑らか?フープは曲がってない?ヘッドも、凹んだり破れたりしてないですか?
 これらはすべて素敵な振動を妨げるファクターです。ここで異変があったら、速やかに対処してください。直し方がわからない場合は楽器屋さんに直行。もしくはご連絡下さい。

 ではでは~、準備が整ったならば・・・やってみようかな(よかったら皆さんもやってみてください)。 
 両面のヘッドを均等張りで同じピッチに揃えます(ずいぶん簡単に言いましたが・・・大変な作業)。
 次に打面ヘッドのボルトに近い場所を指で軽く「トン」と叩きます。このとき裏面の同じ場所も指で触れてみて、振動を確かめます。
 
 振動来ましたか?
 
 振動が来ればOK。来なければ何かが邪魔をしています。
 楽器は本当に問題なかった?では裏面側のボルトを少し廻してみましょう。少しピッチがズレているかもしれません。
 ラグを挟んで裏表のボルトが同ピッチになると「おっ!」とびっくりするくらいの振動があります。 これを一周、すべての箇所が「おっ!」となるくらいに調整します。

 打面を叩いた振動が、シェル内の空気を、シェル自体を伝わって裏面を振動させ、裏面は振動を表面側に押し返す。表面はまた裏面に押し返す。さらに。。。
  
 ドラムに振動という血液が通いはじめます。大切なのは血の流れを良くすること。これは何か特別なものを付け足すのではなく、邪魔なものを取り除いていく、という作業です。血行が良くなると、その楽器の音が生き生きとして、本来持つ、その楽器固有の魅力が素直に現れます。

 さて、ここまでお付き合いいただいた奇特なあなた。叩いてみた感想はいかがでしょうか?

 これが〈両面均等張りで同ピッチのサウンド〉ということになります。どうですか~。とても素直な素晴らしい音してませんか?間違いなく〈使える音〉です。
 
 ・・・・・・だけど・・・次第に・・・「いい音だな~」という感想よりも、「あっ、こういう感じだったら、もっとこうしてみたいな~」というイメージが、アイディアが湧いてきませんか?

 個性は見えた。他の個体との差異は分かった。じゃ、僕なら、私なら、こういう使い方をしてみたい!という事ですよね。

 ここからは次の段階〈オリジナリティ〉の話になります。大切なのは音に対する深いリスペクト。近いうちに書いてみたいと思います。
   


 補足

 他のチューナーさんで、
 シェル自体の湿気(木胴の場合)をドライヤーでとばす、
 ヘッドそのものにドライヤーを軽く当て(一周する)エッジとの馴染みを良くする、
 なんていう技を使われる方もいます。

 すべて、ドラマーが叩いたショットを、いかに邪魔をなくして伝えるかってことなんですね。


 

 
 さぁ、君も邪魔なものを脱ぎ捨ててごらん?





 なんちゃて。


 そうそう、WILD FLOWERの池田くんが【NUDE】って名前の楽器用のケーブルを今一生懸命作っていて、レコーディングスタジオでのモニタリングなんかも始めています。ヌードってネーミングだけでやりたいことがわかる(笑。音を聴くとさらにわかります。おっ、いいことやってんなっ!と思います。


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