DrumsTuningBlog ~ドラムに纏わるウロトアゼ~

ドラム音職人によるミュージシャンのためのチューニング覚え書き・・・ Drumsとともに年を重ねた、笑いと涙の夫婦善哉。

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ダンスミュージックにおけるバスドラムについて

昨今はエレクトロニカやテクノを生演奏するアーティストが増えてきています。

従来のリズムマシンや音源によるリズムトラックを生ドラムで表現するのは、ロックの音づくりとは少々勝手がちがいますが、それゆえに新鮮な気持ちになりますし、あらためて感じ入ることも多く、大変貴重な場となっています。

このような音楽におけるドラムの特徴は、4分打ちのバスドラムです。
音楽はじっくりと鑑賞する楽しみも有りますが、踊ることを目的としたビートの場合は、体に音が当たっただけで手足が跳ね上がるような、すばやい立ち上がりのアタックとキリッと締まった低音を作る事がなによりも大切です。

基本はレゲエやR&Bなど古くからあるダンス音楽のバスドラムの音の作り方になります。ここではノンミュートのおおらかな鳴りは避け、積極的にミュートを使ってタイトな音づくりを行います。

まずは薄手の毛布を4等分にしたものを2枚、4つ折りにします。バスドラムのフロントヘッドを外し、内側から打面に一枚めを横長に当てていきます。真ん中の良く鳴るところは外して、下の方の二~三割ほどを覆うようにミュートしたら、その毛布の押えとして、もう一枚を縦にいれ、そのうえから重石を載せます。ここで実際にバスドラムを踏んでもらい、重石を手で押し込みながら、音の加減をしていきます。

押し込んで行くと、だんだんと音が痩せていきますので心配になりますが、ある一定を越すと今度はヘッドから音が湧いてくるような力強い鳴りが出てきます。そこを逃さないように布テープできっちり固定してフロントヘッドを戻し、音の色付けをします。

この〈湧いてくる〉というところがミソで、中途半端な押し込みや、固定したテープが外れてしまうといったことが有りますと、これは詰った音ということになり、全ては水泡に帰してしまいます。

〈湧いてくる〉目安としては、たとえば、水を張った鍋を火にかけると、水が湯になり沸騰が近づいてきます。その寸前の湯面が盛り上がってくる様子、これが〈音が湧いてくる〉という状態を表すように思います。

水を張った鍋を打面ヘッドを張ったドラムに置き換えてみると、音圧が高まり真ん中から音がぐぐっと湧きあがる様子がさらに掴みやすくなります。

この後の色付けはそれぞれ、という事になりますが、おもにフロントヘッドで行います。

ただし、このようなミュートサウンドの場合、打面の持ち味のみで勝負、ということもありますから、フロントヘッドは打面に従うものとして、ほどほどで音留めし、歯切れの良さを損なわないように注意します。


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