DrumsTuningBlog ~ドラムに纏わるウロトアゼ~

ドラム音職人によるミュージシャンのためのチューニング覚え書き・・・ Drumsとともに年を重ねた、笑いと涙の夫婦善哉。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

有機生命体 九州編

 チューニングブログですが、たまには思い出話など、やわらかめのやつを書いてみようと思いまして。
 
 熊本県熊本市。高校生からドラムを叩き、バンドを組んでは解散を繰り返し、なんとなくプロドラマーを夢見ていた私。親のすねをかじりつつ、ある時は夜のお仕事(ハコバン)、ある時は怪しげなドラム講師などを営み青春時代を送っておりました。
 そんなある日、一本の電話が鳴った。「おー、的場さん」。聞き覚えのある声、どこか人の神経を逆なでするようなこの声の持ち主は、熊本では名うての鍵盤奏者、磯谷健(現uvAntam)だった。
 「磯谷だけど、憶えてる?」「おう、久しぶりね~」「的場さん(私の方が年上)、こないだのエルモーション(コンテスト)、えらいカッコよかったけん」「そうね?!ありがとう」「俺、今、ヴォーカルと二人でユニットやってるんだけど、バンドにしたいんよね~」「へぇ~そうなんだ」「ぜひ的場さん(年上)に叩いてもらいたいんですよ~(年上)」「えっ、俺?」みたいな会話だったと思う。気乗りしなかったものの、即答もなんなので「一週間、考えさせて」と言った。
 気乗りしない理由は、当時、自分が肝臓をやられていて、バンド活動についていけるか、体力に不安があったこと。そしてもう一つは、そのユニットのヴォーカリスト、マリリンだった。美人ではあるが、全身から放つ凄まじいサブカルオーラ(造語です)と、キレて××したとか、ほんとは男とかいう数々の伝説(噂話)に、私含め、まわりのバンド仲間は完全にどん引きしていたからだ。「一緒にバンドなんて組んじゃったら、みんなになんと言われるか、わかったもんじゃない」という考えがとっさに脳裏をよぎったのである。
 そして一週間後。気持ちの中では断ったつもりだったのと、むこうもなんとなくその辺は察しただろう、といった感じで半分忘れかけていたところに電話が。
 「あ~磯谷ですけどぉ、考えてもらえましたかぁ?」「あっ、う、うん」「入ってもらえますか?」「うん(あ、あれっ?)」「よかった~、マリリンも的場さんとやりたがってたんですよ~」「じ、じゃ、がんばらんとね(うわっ!自分、何を言ってるだぁぁ!)」「来週、一回ミーティングしましょう」「うん(断れ!断るんだぁぁ!!)」「じゃ、よろしお願いしますね」「うん、よろしく(なっ、なにをいって・・・)」「ガチャ(電話を切る音)、プープープー」。。。
 はぁぁ、なんで?なんで?どうして、うんって言っちゃったんだろ・・・。口か?口だ、この口が、勝手に動いちゃったんだよ・・・なぁ。。。頭を抱え込む私。まさに虚をつかれた感じ。だがしかし。
 じつは内心、少しだけ興味はあったんです。磯谷には凄い才能を感じていたし、マリリンの存在感も桁はずれではあった(伝説を除けば)。冷静に考えると確かに役者がそろっている。とりあえずミーティングだけでもいってみるか!と前向きに考えることにした。
 そしてミーティング当日。目の前で見るマリリンは予想以上に綺麗で華奢だった。話しても、ちょっと引っ込み思案な女の子といった印象。ユニットの曲を聴かせてもらったりしながら、「これなら、なんか上手くやっていけるかも。」などと内心ちょっと余裕こき始めたその時。
 磯谷:「実はね、マリリンは的場さんにメンバーになってもらいたくて・・・ねぇ」
 マリリン:「ムフフッ、お祈りしてたの」
 ・・・なんと私からの返事待ちの一週間の間、マリリンが「バンドに入りますように」と祈祷を続けていたことが発覚。鳥肌がたつ。間髪入れずに「あっ、この曲。実はもう一人、私がいて、いつも私のこと見てて・・・今日も柱の陰からみてたんだけど、その子のこと曲にしてみたの」と真顔で告げられる。
 心の中に暗雲が立ち込めた。
スポンサーサイト

Comment

Post

管理者にだけ表示を許可する

HOME : TOP

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。